認知症カフェの先をいっていた、かまくらりんどうの会コーヒーぽっとりんどう
今や認知症カフェ(ネーミングは変えたほうがいいと思いますが)、多くの人からその必要性は確認されてますますいろんなところで増えてきていますね。
認知症カフェの目的とするところは様々でその運営主体も様々であります。
稲村ガ崎きしろは、認知症カフェという言葉すらなかった10年前(平成19年)に「コーヒーポットりんどう」としてスタートしました。
玄関ロビーのカウンターや流し、リラックスできる椅子やその空間を「何か」に使えないだろうか考えました。そこは入居者の方と家族が自由に過ごす場でもありました。
「ゆったりと入居者が一時の時間を過ごせる場」にできないだろうか。まずはここで暮らしている方々に何かできないだろかから、考えが膨らんでいきました。
きしろは常日頃から様々なボランティアの方々によって成り立っております。そこで浮かんだのが、認知症の家族支える会 かまくらりんどうの会です。ボランティアの方々が活き活きと積極的に活動して協力して頂けること。そのことが入居者の暮らしに寄与すること、この二つをリンクさせたのが「コーヒーポットりんどう」でした。
りんどうの会の会員の皆様は、まさに在宅介護を実際にされてこられた認知症介護のベテランの皆さんで地域の介護力と理解しています。「ゆったりと入居者が一時の時間を過ごせる場」として美味しいコーヒーを飲みながら一時を過ごす、ほっとする場をつくるのに時間はかかりませんでした。専門職ではなく地域の介護力としてのりんどうの会、私たちも安心してお任せしております。場のコンセプトの共有が大切だと考えています。かまくらりんどうの会のお声掛けで見学をかねてコーヒーを飲みに来られる方もいらっしゃいます。入居者のご家族もこの日に合わせてこられたりと、とても「ゆったりとした時間」が流れています。
あれから10年が経ちました。りんどうの会の方々も益々ご活躍です。「私たちは介護保険を利用しないデイサービスに来ているようなもの」ととてもありがたい言葉を頂きました。かまくらりんどうの会の方々の地域貢献の継続にはほんとに感謝しています。
1989年(平成元年)認知症の家族を支える会 かまくらりんどうの会は発足いたしました。